相模原市山岳協会会員向の事業、遭難救助講習会を実施しました。救急法、ロープワーク、搬送法、ビバークなど実践的な内容で充実した講習会となりました。無料で技術が学べるところが山岳会の良い所の一つです!気になる方は各会のHPをご覧ください。
日時
令和6年11月16日(土)9:00~15:00
場所
城山湖コミュニティ広場
参加者
29名
概要
【救急法】
普段はあまり使うことがない「三角巾」。もちろん使わないに越したことはありませんが…。
切り傷の止血(圧迫)や骨折時の固定など様々な場面で活躍するマルチプレイヤー。ただし持っているだけでは意味が無いグッズの上位に入ることは間違いなく、きちんと使いこなすには繰り返しの練習が必要です。是非マスターしていただきたいと思います。
【ロープワーク】
救助に必要なロープワークということで、エイトノットやクローブヒッチ、シートベントなど基本的なロープワークを(多分)覚えていただきました。
普段からクライミングに親しんでいる方々は、基本的なロープワークはマスターしているので、1/3倍力システムでの引き上げ訓練を実施。いつもこの訓練をやると「本当に1/3になっているのか?」と疑問を抱くことになるので、今回はプーリーを使用して本当に1/3になることを体感していただきました。
【炊飯訓練】
昼食はコッヘルを使った炊飯の訓練。フリーズドライ派の私にとってはチャレンジでしたが、指示通りに行ったところ、かなり上手く炊き上がりました。全員に豚汁が振舞われたのと、各会それぞれおかず作ったりしてにぎやかな昼食会となりましたが、我が会のおかずは「ふりかけ」でした。
【搬送法】
ツェルトやザックを使った搬送法を練習しました。
ツェルトを使った搬送法では、ロープワークで練習したクローブヒッチやシートベントが活躍。既に忘れている方がいたことは言うまでもありません。
ザックを使った搬送法、単純に「おんぶ」するよりかなり楽に負傷者を運べます。
訓練では搬送される方に軽量級の方が指名されがちですが、本番では誰が負傷するか分かりません。やはり一番大切なのは「怪我をしないこと」だと思います。
【ビバーク】
リュックのこやしになりがちなツェルト。実際にツェルトを張ってみたところ、「意外に広い」との声が。ここでもロープワークで練習したフリクションノットが活躍。ロープが無くて張れないときには、みんなで被って傘をさすと良いなど、いろいろな知識を授けられました。
盛りだくさんの1日でしたが、人間は忘却の生き物。繰り返し自分で練習することが大切です。